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2025年年度事業概要

皆さま、こんにちは。
学校法人大和学園・京都製菓製パン技術専門学校の塩貝です。
 
本日は、私たちが取り組んでいる
「和菓子×アート×デザインを軸とした地域創造型キャリア教育推進事業」について、
その目的・内容・成果の方向性をお話しいたします。

本校では、京都の和菓子文化を軸に、
地域資源と伝統産業を掛け合わせた「地域活性化×和菓子アーティスト人材育成モデル」の構築・実証を進めます。
 
和菓子は令和4年、文化庁「登録無形文化財」に登録されました。
四季・風土・美意識を映すその技術と創造性は、
まさに日本文化の象徴であり、京都という地の教育資源とも非常に親和性が高い分野です。
 
本事業では、この文化的価値を“職業教育”に取り込むことを目的としています。
和菓子の技術だけでなく、地域の伝統行事や素材、工芸との連携による創作菓子開発、
さらにアートやデザイン分野との協働によるパッケージ・空間演出を教育体系に組み込み、
「文化と創造性を兼ね備えた新しい菓子職人」の育成をめざします。
 

【3】事業の特色
本事業の大きな特色は、次の3点です。
 
文化とデザインの融合
 和菓子制作を単なる技能習得にとどめず、
 アート・デザイン・空間演出を一体化した表現教育として展開します。
 
地域資源との連携による創造的実践
 地元企業や工芸団体と連携し、
 地域の伝統行事や素材をテーマに創作菓子を開発し、販売実習や展示を実施。
 これにより、地域住民・観光客との交流を促し、関係人口の拡大を図ります。
 
ICTと先端技術の活用
 遠隔教育システムやオンデマンド教材を開発し、
 過疎地域でも高品質な教育が受けられるようにすることで、
 地域格差のない学びの仕組みを整えます。
 
また、本校では18歳の進学者だけでなく、
社会人・Uターン・Iターン希望者、シニア層など、多様な学習者を対象に、
誰もが地域と関わりながら学べる新たなキャリア教育モデルをつくっていきます。
 
【4】開発する教育カリキュラム・プログラム
本事業で開発するのが、
「和菓子×伝統文化 地域創造型職業人育成プログラム」です。
 
これは令和8年4月から新たに設置可能となる「専攻科(特定専門課程)」制度を見据えたもので、
専攻科設置に向けた教育モデルの構築と知見の全国共有を目的としています。
 
社会人層やシニア層を含む「18歳以外の学び直し層」を積極的に受け入れ、
職業人としての再育成・地域貢献を両立できるプログラムに仕上げていきます。
 
和菓子を通して、文化・技術・地域・人がつながる。
これこそが、京都から発信する新しい「地域創造型キャリア教育」の姿です。
 
【5】今年度の具体的な活動
今年度は、以下の取り組みを進めています。
 
①教育モデル紹介
パンフレットの制作や成果発信Webサイトの構築を通じて
 動画・教材・事例紹介をオンラインで公開し、
 広く地域・業界・海外に向けて情報発信を行います。
 
②アンケート調査の実施
 学習者・業界・地域住民など多方面からのニーズを把握し、
 カリキュラム改良に反映します。
 
③オンデマンド講義の実施
 遠隔でも学べる和菓子づくり・デザイン思考の教材を試験的に運用。
 
これらを通じて、教育と地域をつなぐ基盤整備を進めています。
 
【6】成果の活用方針と今後の展望
本事業の成果は、日本国内にとどまらず、海外展開も視野に入れています。
 
和菓子は今や世界的に注目を集める日本文化の一つです。
本校では、事業期間中に開発する教材・カリキュラムを多言語化し、
「オンラインで日本の繊細な技術を学びたい」という海外学習者のニーズに応えていきます。
 
これにより、
日本の製菓衛生師養成教育のグローバル化、
地方発の文化発信力強化、
そして持続可能な地域産業モデルの形成
を同時に進めてまいります。
 
和菓子という小さな菓子の世界から、
地域と世界をつなぐ大きな未来を描く。
それが、私たち京都製菓製パン技術専門学校の挑戦です。
 
ご清聴ありがとうございました。