実証講座編
「こんな道もあるんだ」―中高生41名が体験した和菓子×アート×デザインの世界―
「料理の道に進むことは考えたことがなかったけど、こういう道もあると知れるいい機会になった」
これは、1月31日に開催した和菓子講習会に参加した高校生の言葉です。
京都製菓製パン技術専門学校では、文部科学省委託事業の一環として、中高生を対象とした実証講座「和菓子講習会」を開催しました。テーマは「和菓子×アート×デザイン」。単なる技術体験ではなく、色彩感覚や造形表現、デザイン思考に触れながら、職業教育としての「食・ものづくり・デザイン」の学びを体験する内容です。
満足度4.9点、参加意向97.6%
当日は午前・午後の2部制で、計41名の中高生が参加しました。
講習会終了後のアンケート結果は、私たちの期待を大きく上回るものでした。
5段階評価による満足度は平均4.9点。「とても満足」が90.2%、「やや満足」が9.8%で、「ふつう」以下の評価は0名。全員が満足と回答してくれました。
「今後も同様のイベントがあれば参加したいですか?」という問いには、「ぜひ参加したい」が56.1%、「機会があれば参加したい」が41.5%。合わせて97.6%が参加意向を示し、「参加したくない」という回答は0名でした。
「和菓子づくりの楽しさ」を95%が実感
「今日の体験で学んだこと、感じたことは何ですか?」という設問では、「和菓子づくりの楽しさ」を選んだ参加者が95.1%(39名/41名)にのぼりました。
体験型学習の効果が、数字にはっきりと表れています。
加えて、「専門学校の学びに興味がわいた」が39.0%、「自分の将来の選択肢として参考になった」が31.7%と、キャリア教育としての成果も確認されました。
参加者の自由記述からは、生き生きとした声が聞こえてきます。
「説明がわかりやすく、初めてでも楽しく考えて作ることができた」
「華やかな和菓子を自分の手で作れたので達成感があった」
「デザインセンスを学ぶことができた」
「きれいな和菓子を作れてその技術の貴重さが理解できた」
「職人さんの技術をもっと知りたい」が最多
「もっと知りたいと思ったことは何ですか?」という設問では、「職人さんの仕事や技術」が53.7%で最多でした。次いで「専門学校ではどんな授業をするのか」が34.1%、「和菓子の歴史や文化的な背景」が31.7%と続きます。
この結果は、講習会が単なる「楽しい体験」で終わらず、その先への興味・関心を喚起していることを示しています。
本事業では、VR教材や動画コンテンツの開発も進めています。「職人さんの技術をもっと知りたい」という声に応えるコンテンツとして、講習会をきっかけに継続的な学びのエコシステムを構築していく計画です。
