1. HOME
  2. ブログ
  3. Category1
  4. 和菓子×アート×デザインを軸とした地域創造型キャリア教育推進事業

和菓子×アート×デザインを軸とした地域創造型キャリア教育推進事業

本校では全国では珍しい「和菓子」を専門に学べる2年制学科を開設しているが、会議等で和菓子店などの声を聞き取ると「後継者難で廃業が目立つ」「売上が伸びない」など、厳しい声が少なくない。一方で厚生労働省の調査によると、和菓子職人を含む「菓子製造工」の有効求人倍率は令和4年平均で3.15倍と非常に高く、慢性的な人手不足である。さらに京都市の出生率は全国的にも低い水準であるが、京都府全体でも人口減少・高齢化が進む地域では、製菓・製パン分野をはじめとする生活サービスの担い手が深刻に不足し、地域固有の食文化や伝統産業の継承が困難になっている。特に若年層の都市部流出により、地域に根ざした職業教育と定着支援が急務だ。

 そこで本校では京都の和菓子文化を軸に、地域資源と伝統産業を掛け合わせた「地域活性化×和菓子アーティスト人材育成モデル」を構築・実証する。和菓子は令和4年に文化庁「登録無形文化財」に登録され、日本独自の四季・風土・美意識を反映した高度な技術と創造性の象徴であり、本校の教育資源と親和性が高い。この文化財的価値を学びの柱とし、地域の伝統行事・素材・工芸と連携した創作菓子開発や、アート・デザインとの協働によるパッケージや空間演出も教育体系に組み込む。

 加えて、ICTや先端技術活用による遠隔教育を開発し、過疎地域でも高品質な教育が受けられる環境を整備。そして18歳人口以外にも、社会人・U・Iターン希望者等を受け入れ、多様な学びの機会を創出。さらに地元企業や工芸団体と連携し、販売実習や商品開発を通じて地域の関係人口を拡大し、就労・起業に誘導する仕組も確立する。

 本事業を通じて、文化的価値と経済的価値を両立した新たな職業教育モデルを提示し、人口減少地域における持続可能な人材育成と地域活性化を同時に実現する。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。